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ビワイチ名物ピザ屋ファンタジスタの「今を翔ける」日記

色々なスポーツサイクルに乗ったりピザ焼いたり。

節月仲春、晴明の頃

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酉の刻になろうかというのに空は勿忘草色に澄んだままだった。

縁を開けて屋敷に光を取り込んで森の式神の一人岩ちゃんが現れるのを待っていた。

浅いひつじさるの空に上弦の月が滑り溶けつつある刻限に洛中より男が一人、伴の者も従えずに現れた。

「こんにちは!」

「またこんな時間に。もう沈むぞ。」

夜ともなれば峠を超えて京へ戻るのにも何かとある機会が増える。

山といえば比叡だがあれは御所から見て北東の門にあたり鬼門を抑えている。

この山地はその北に位置しその南の極限が蓬莱山でありその水が落ちてくるのがここというわけなのだから色々恩恵が出てくる。

命水湧き出でて琵琶に注ぎ京を潤す。

東の水は雨水だが蓬莱、比良の水は湧き水だ。此処は近江国というより越前との境目の空間なのだ。

「気持ちいいなあ。もう春ですね」

「好い男よのう」

「で、今日は何?」

「いろいろ手に入れた」


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ほう!


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なるほど、此れはよい。


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「固い場合はカーボンプレートを酢昆布にすればソフトなタッチになるぞ。」


「で、ホイールは?」

「買わない」

「ほう、良い心がけよ。ある意味自分からホイール買ったら負けだぞ。」


そうこうするうちに空はこんねずに変化し始めた。

「帰るよ、下弦の月が綺麗やなあ」

「上弦だぞ」

下弦は底が抜けたように欠けていき不吉だ。この頃上弦が春とともに満ちていく。

盛春の匂いがする。


岩ちゃんが呆れ顔で現れて言った。

「あの者は好い男よのう」

「なあ、岩ちゃん、7回死んで8回生き返るという猫の話は本当か?」

「あれはまずまず本当だ」

「じゃあ、うぃくんは今何回めだ?」

「あいつはもう普段から生と死の境目が曖昧だからな」


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