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ビワイチ名物ピザ屋ファンタジスタの「今を翔ける」日記

色々なスポーツサイクルに乗ったりピザ焼いたり。

GDR Meteor インプレッション

 うちの選手くん用のGDRメテオをテスト、私はテストライダーである。結果から言うと期待通り、いや想像を超えた最高のフレーム!もともとランチ、スピードに乗る「初心者ではないが上級者というには烏滸がましいグラファイター」が書いたインプレという部分を考慮のこと。



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ホイールはテスト用。本番用はGOKISO

 昨年からショップさんにテストライドをお願いしGDさんに頼んでもらっていたが、前日メカニックスペースにのテスト車両を見て人が群がったみたいで。メテオが悪いわけない。サイズだけの話だったので買ってテスト中。どのみち買う話だったので。



 メテオランチ、メテオスピードと乗ってきている。T800も乗鞍で試乗させてもらっているがこれはすごく良くて欲しかったが買わなかった。というのは限定車のモノコックだったから。設計がやや古くなってきたランチ、スピードの後継を待つことにしたから。そして、ついにモノコック+ラグミックスが来た!



一昨日のKIMERAと同一のコース、途中ー大原ー山中ー仰木の90km


山中でシミュレーション。20分ダンシング縛りでL3域、2回のVO2Maxインターバル、出力、変速タイミングは一昨日と同じで。

 タイムは6秒差、NP223W程度と同じ結果、同じ出力でシミュレーションしたので当然といえば当然。「GDRは柔らかいからよれて進まないのでは?」「速い人が供給受けているから速いだけなのでは?」という意見は間違い。誰が乗っても良いものは良く脚に優しい。自分のようなヒンキャクでも。


インプレ覚書、雑感など。



ちょっと褒めすぎ?でも、ずーとGDばかり乗ってきているからプラシーボはない。


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外観:
 見た目はランチスピードと似ているが、良い部分を残した上で実車は写真よりもかなり洗練されている。ブラックも写真で見るより数段良い。ある意味GDカラーにしなくて正解だった。(スマヌ)近くから見るとカーボン地なのでかなりいかつい。素材での応力調節がしやすい「丸パイプにこだわるGDR」というフレーズはいずこへ?チェーンステー周り、リア周りのパイプにテーパーがかかっている。特に後ろ三角の形は単純な形状から3Dに進化した。ランチ、スピードはチェーンステーが上から見てストレートだったのがイマイチと思っていたが、メテオは根元を絞り込んでリアへハの字に開いていて剛性も高い。


フロント周り:
 フロントには一昨日と同じあまり振動吸収性が高くないホイールを装着している。ストレートフォークにもかかわらず相変わらず振動吸収性が極めて高く雑味がまるでない。路面が酷い箇所を高速で通過するテストをしたが、同一ラインでキメラでは跳ねてコラムに鋭い音が走り手がしびれるが、メテオではこれがない。フォークがしなっていなしている。つまりは、フロント周りによる速度減少が少ないと言えると同時に長距離で疲れにくい。フロントにアンダーが出ることがなく高速でのコーナリングが良くなっている。ハイエンド機なので当然だが、前後の剛性バランスが良いのでフロントダウンしそうな嫌な感じは全くない。


 ランチはラグのスピードよりフロント周りがよく動くフレームと感じていたが70〜80km/hくらいでのダウンヒルを繰り返しながらの高速コーナーではしなりをグリップに変えて曲がる感じだった。メテオはそれをシャープにした感じでコーナリング性能が高くなっている。(公道なので法定速度遵守での感想)レインコンディションや荒れた路面でのメカニカルグリップが高い印象。下り勾配でのコーナリングでフロントの切れ込みやリアの追従性のバランスが取れていてとても楽しく下れる。

 ランチではC24など柔らかいホイールを履いて下手クソなダンシング(私が)をするとブレーキシューをするのでヒルクライムの時にはややリリースして登ったりしていた。メテオのフォークはしなりと人間が操って楽しい感性の部分を残しながらも、より無機的に曖昧性を排除した正確無比なマシーンとなった印象。ヘッド剛性も上がっている。同一サイズでややヘッドチューブが長いので安定性が上がっているが鈍重さはない。

 GDRはダンシングでずっと登っていられる。とにかくフォークが良い。このフォークだけ買ってクロモリフレームにつけてみたいがやや硬いか。

 
前三角:
 上がラグということで加速の「官能感」が良い意味で残っている。その話を少し。加速の官能性というのはレーシングカートでいうと不要な味付けである。よくエンジニアに言われたのは「加速を感じている時にはすでにエンジンの良い部分は過ぎているからね。そこを使っちゃダメ。」速いエンジンは何も感じないくらいにフラットトルク。「谷」というのは公道を走るスポーツカーには味付けとして気持ち良い。さて自転車でなぜラグが気持ち良いのか。人間のエンジンは無機的なものではないから湧き上がる加速を「ギューン」と感じられるとより脳が喜ぶ。タイミングがバイクと同調しやすい。特に疲れている時に励まされる。より人間的な感じがする。メテオスピードの加速感を後継機に残した上でダウンチューブを一体としたことでよりリニアな反応性になっているような印象がした。


BB周り:
 BB周りはモノコックのメテオランチのように目で見て大きくしなるということはない。かといって固くなって足に来るということもない。5〜10%の坂を回し続け100kmほどのアップダウンを走りつづけても、「今日はまだ帰りたくない」って気にさせてくれた。踏みすぎ、踏み遅れに対してフレームが「指導」してくれるので思いっきりいける感じ。乗鞍での新矢さんの言葉を思い出す。沖縄の時に210kmの速い人がGDRをガンガン回しながら抜いていったが、「あの感じはこれなんだな。」って。それほどの領域には到達できないけど。。回していると当然脚が焼けて出力は維持できなくなるが、膝関節にくるということはまるでない。それがGDRの良さ。


 ランチはダンシングが良くBBの高さを感じられた。スピードはBB周りのラグによって低負荷は柔らかく、高負荷になるとしっかりする印象だった。メテオはBBハイトが「高い」とか「低い」とか感じられずとても自然な感じだった。


後ろ三角:
 振動吸収性の良さはそのままに収束性が上がった印象。だから高速域が良い。ランチは「しっぽを振っている」感じの気持ち良さがあったが、メテオがもっとしっかりしているのはハの字型になったチェーンステーの反発力で反応性が高いと思う。少しバイクを振るような時の加速感はチェーンステーが横に押すのでよりソリッドな加速を得られる印象になった。コーナリングでのリアの追従性が上がったようで、前後「サス」のバランスも良い。剛性をあげたことでフレームに応力をかけやすい。これに乗っていてBMWの大衆グレードなんかに抜かされた時に「バタバタしているなあ」感じたくらい。



悪い点:
 GDはアセンブリパーツが弱い。ステムは規定トルクでネジがバカになり、シートポストクランプはこれも何度も付け外ししていると悪くなる。

 フレームの内側のバリが多い。ランチはバリを削らないとシートポストが刺さらなかった。




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もっとも言いたいこと:

 カートは国際レベルになるとコーナリングでフレームのしなりを溜め込んでその返し+アクセレーションでコーナーを脱出する。それを「フレームで走る」というのだが、このメテオはそういったレーシングカーのフレームの考え方そのものであるように感じた。そういえば、以前、何かのイベントの機会でGDの新矢さんにこんな話をしたことがある。「私のB4 Stiは出荷時にフレームに補強が入っている。サスもビルシュタインでノーマルB4よりずっと固いらしいですが、それでもスバルに言わせるとノーマルよりもサスはよくストロークしたがるらしい。」つまり、より大きな力を溜め込むから大きな力を吐き出す。

グラファイトデザインは「フレームで走る」を高次元で考えているのではないかなと思った。


平坦でアウタートップに入れて、巡航ダンシングでリアチェーンステーのベンドに押し付けるように左右に体重を交互にかけていくと、メチャクチャ走るのだ!


GDRの「バネ感」という言葉を知って「柔らかいの?」とよく訊かれるが、そういう観点ではなく「ペダル入力+体の動きを載せてフレームで走る」ってことであろう。と、考えるとこれはもう和弓とか武道の世界かもしれない。


で、ショップは「脚に優しく誰でも乗れるフレーム」って言っているけれど自分はそうは思わない。少なくとも「気ままにチャリンポしてる時」だとそうだろうが、レースだと乗れても乗りこなせるとは限らないと身をもって知った。調子悪い時には踏めなかったり踏み抜くだけでケイデンスが落ちてランチのしなりが重くてしかたなかった。弓でもそうではないか?少しなら素人でも引けるけれど限界まで正確に繰り返し引けるのは達人だけだろう?


とはいえ、「登りよし」「平坦よし」「長距離よし」と現在考えられる国産カーボンフレームの中では世界の舞台で勝てるグラファイターだ。



極論になっていたらすまぬ。



ニヤニヤ

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